日曜朝の礼拝「恐れずに信じなさい」

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恐れずに信じなさい

日付
説教
吉田謙 牧師
49 イエスがまだ話しておられるときに、会堂長の家から人が来て言った。「お嬢さんは亡くなりました。この上、先生を煩わすことはありません。」50 イエスは、これを聞いて会堂長に言われた。「恐れることはない。ただ信じなさい。そうすれば、娘は救われる。」ルカによる福音書 8章49-50節

イエス様の噂は、既にこの地域に広く知れ渡っていました。奇跡を行い、悪霊を追い出し、病気を癒す人として、この地域にその噂は広く知れ渡っていたのです。おそらくヤイロもそのようなイエス様の噂を聞いていたのでしょう。ですからイエス様がガリラヤ湖の向こう岸から戻って来られたと聞くと、彼はイエス様のもとへと一目散に駆け出して行ったのです。勿論、それは娘の病気を癒してくれるようイエス様にお願いするためでした。イエス様はこのヤイロの願いを聞き入れ、ヤイロと一緒に彼の家へと向かわれました。ところが、その途中、イエス様が他の女性を癒している間に、会堂長の家から使いの者が来て、「お嬢さんは亡くなりました。この上、先生を煩わすことはありません」と告げました。この時、ヤイロは本当に悔しい思いでこの知らせを聞いたことでしょう。しかしイエス様は、その時こう言われた、と言うのです。50節。「イエスは、これを聞いて会堂長に言われた。『恐れることはない。ただ信じなさい。そうすれば、娘は救われる。』」

 この「これを聞いて」と訳されている言葉は、「聞き流す」という意味の言葉です。イエス様は、ヤイロの娘の死の宣告を聞き流されました。誰もが心捕らわれ、そこから先に進めなくなるような死の宣告に対して、イエス様だけは、それを聞き流し、なおも先へと進もうとされるのです。そして、混乱するヤイロの心に信仰を吹き込むようにして、こう言われました。「恐れることはない。ただ信じなさい」と。ここに、死の宣告を聞き流すことのできるお方がいらっしゃいます。死に直面しても、死を恐れず、むしろ、死をも打ち破る力をもったお方が、ここに毅然として立っておられるのです。会堂長も、その家族も、使いの者たちも、あるいはイエス様に従ってきた弟子たちでさえも、この死という現実には圧倒され、死の力に呑み込まれそうになっていました。ところが、ただお独り、イエス様だけが死に支配されることなく、かえって死をねじ伏せる力を持つお方として、「恐れることはない。ただ信じなさい」と語られたのです。

 この「恐れることはない」という言葉は、神様が語りかけてくださる言葉と言えるでしょう。何故ならば、本当の意味で「恐れるな」と語ることができるのは神様だけだからです。もし、皆さんなら、「お嬢さんは亡くなりました」という知らせを聞き、へたり込んでいるこの人に向かって、どのような言葉をかけるでしょう。「恐れることはない」などと確信をもって言えるでしょうか。普通は言わないと思いますし、また言えないと思います。これはどう考えてみても人間から出て来る言葉ではありません。イエス様は、絶望の深い淵の底に沈んでいるその人に向かって、将に神様の権威をもって語っておられます。「恐れることはない。ただ信じなさい」と。

 このイエス様のお言葉は、何を意味しているのでしょうか。それは、人間の目には、いかに絶望的に見えたとしても、たとえ「もうお終いだ!」「これではもうどうにもならない!」と思えるような絶望的な状況であったとしても、そこにはなお「信じる」という選択肢が残されている、ということです。イエス様を信じ、神様を信じて、どこまでもついて行くのです。

 では、ついて行った先で、ヤイロはいったい何を見たのでしょうか。イエス様は、死の壁をも完全に打ち破ることの出来る、凄まじいまでの力をもってヤイロの娘に語りかけられました。『娘よ、起きなさい!』と。するとヤイロの娘は、このイエス様のお言葉によって再び息を吹き返したのです。

 今日の物語が私たちに教えてくれることは、死は絶望ではない、ということです。イエス様は、やがて十字架の上で死んで、完全な形で復活なさいました。今日の物語はそのことを指し示す物語です。イエス様は、この時に、前もって死に打ち勝つ圧倒的な権威を明らかにしておられます。イエス様はある時、このように言われました。「私は復活であり、命である。私を信じる者は死んでも生きる。」ヨハネによる福音書11章25節の御言葉です。イエス様は、この奇跡を通して、やがて完全な形であらわされる「永遠の命への希望」を、前もって、目に見える形で指し示して下さったのです。

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